介護福祉士の重要性

介護福祉士の資格に関する注目度が近年急速に高まってきています。

この資格そのものは１９８７年に誕生したものでそれほど新しいものというわけではありません。

ではどうしてここに来て注目されるようになったのでしょうか。

その背景には急速に進む高齢化社会があります。

傷害によるものではなく、高齢化によって介護が必要になるケースが増えているのです。

人口において６５歳以上が占める割合のことを高齢化率と呼んでいますが、これが２１世紀に入る頃から急速な上昇を続けているのです。

介護福祉士の資格が誕生する前の１９８５年には１０.３％、１０年後の９５年には１４.５％と上昇、２０００年には１７.４％、２００５年には２０.２％と上昇を続けているのです。

推計では２０２０年には２９％に達するとも言われています。

それに合わせて要介護認定を受ける人の数も急上昇しています。

２０００年４月末の段階で２１８万人だったのが２００６年８月末では４２６万人。

この数は現在もなお上昇を続けていると言われています。

そうなれば当然介護の現場で働く人も必要になってきます。

その結果介護福祉士への注目度の上昇をもたらしているのです。

介護福祉士がいなければ介護の現場は機能しません。

にも関わらず離職率の高さなどもあり多くの介護施設では人手不足の状態が慢性化しており、優秀な介護福祉士が求められている状況なのです。

このように、介護福祉士は介護業界のみならず社会そのものが円滑に機能するためにもなくてはならない重要な存在となっているのです。

その重要性は今後さらに高まっていくことでしょう。