介護福祉士の労働環境

介護福祉士が働く現場というのは、報道などでも伝えられているとおり、なかなか厳しい条件にあると考えることができます。

実際に、肉体的にも精神的にも厳しい現場で働いていながら、それに見合う報酬を受けられていないという声はよく聞かれます。

また、離職率の高さも問題となっており、慢性的な労働力不足の原因の1つになっていると考えられています。
しかしながら、仕事として社会的な意義は大きく、高い意識を持って従事している人が多いことも、一方の事実として存在しているのです。

介護福祉士の離職率が高い理由としては、報酬の面もそうですが、実際には腰などを痛めて仕事を続けられなくなってしまうケースも多く存在しています。

相手を持ち上げたり支えたりといった現場を何件も受け持っていると、どうしても自分の身体に負担をかけることになるからです。

とくに力の弱い女性の場合などに多く見られることなのです。ですから、介護福祉士の資格を持っていても、その業界に従事していない人というのも存在しているのが実状です。

また、介護福祉士の勤務体系というものも知っておくのがいいでしょう。

基本は日勤となりますが、実際に介助が必要とされるのは、平日でも休日でも、昼でも夜でも、その区切りは存在していないのです。

職場にもよりますが、早番と遅番のローテーションで行われることになるでしょう。また、休日出勤などもするようになるケースも当然出てきます。

報酬面を含めて、国の政策として是正されている途上だということです。