介護福祉士と高齢者

介護福祉士の仕事では、高齢者と接することが多くなります。

祖母や祖父と同居しているという人でも、現場で接することになる人たちとは、身体状況などに大きく個人差があることを知っておかなければいけません。

人間が年をとれば老化していくのはあたり前のことですが、それには肉体的なものや精神的な変化といったことのように、人それぞれに症状が違ってくるのです。

肉体的な老化とひとくちに言っても、筋力の低下から運動能力の低下、骨がもろくなるといったように、いろいろなケースが考えられるのです。

ですから、介護福祉士として現場に関わるようになったのならば、すべて同じように接するのではなく、その人に合ったケアを重視しなければいけません。

身体状況をよく知ることで、耳の悪い人ならば大きな声ではっきりと話しかけたり、認知症がある人には丁寧な説明をゆっくり繰り返すなどの工夫が必要になってくるのです。

また、転倒したり怪我をしたりすると、治りが悪く、後遺症が残ったりすることにも注意しなければいけません。

介護福祉士としてすべきことは、動作のサポートのほか、事故を未然に防ぐことも含まれています。

また、自分の身体が不自由になっていくことや、認知症が進んでいくことに不安を覚える人もいます。

そういった不安を軽減することも重要な役割になります。

高齢になることで頑固になってしまい、通所介護などに行きたがらない人もいます。

そういった人の気持ちを解きほぐすことも仕事のうちなのです。