介護福祉士と制度改革

介護福祉士をとりまく環境は、国家資格として制定されて以来、様々な変遷を経てきました。

世間的な認知度も向上してきており、どのような役割を担っている資格なのか理解してもらえるようになってきました。

しかしながら、まだまだ改善すべき点が多いことも事実です。

そのためには、現場から声を上げていく必要がありますし、それを取り上げて国家として改革を行っていくことも必要になります。

たとえば、介護福祉士として現場で働く方々の問題点として、腰を痛めたりといった身体的負担の重さや、感染症などのリスクがあることなどが挙げられます。

そのような事態になったときの保障制度や、復職制度など、現状に即した対応ができるように変えていかなければいけません。

また、人員不足からくる不規則な労働時間が身体を壊す要因ともなっているので、ローテーションの組み方などにも工夫をしていく必要があります。

しかし皮肉なことに、介護福祉士の現場を混乱させる原因が、国が行う制度改革そのものがという場合もあります。

たとえば、要介護認定の仕組みが変わったせいで、それまで問題なく受けられていたサービスが受けられなくなったという人が出てきてしまったりします。

こういったケースは現場の状況に対する不理解から来るものであると思いますが、今後制度改革の在り方については、もっと現場の意見が反映できる制度にしていただきたいと思います。