介護福祉士の類似資格〜社会福祉士

1987年に、介護福祉士と一緒に誕生した資格が社会福祉士です。

両者の違いは、大まかにいって現場主義か事務方かというものだと考えることができるでしょう。

制度や仕組みといった情報についてのプロフェッショナルが社会福祉士なのです。

ですから、知識だけを勉強していれば、誰でも同じような業務を請け負うことができますが、実際に肩書きとして名乗れるのは、国家試験に合格した人だけなのです。

それはつまり、専門的な知識を有していると公的に認められた立場にあると言えます。

介護福祉士の場合は、現場で直接に手を貸す仕事に従事しますが、社会福祉士の場合は、相談や助言といったことが中心になります。

自分が持っている専門的な知識を駆使して、その人が安心して暮せるように問題を解決に導くのが仕事だと言っていいでしょう。

ですから、本人だけでなく、その家族とも密に連絡を取り合うことになるはずです。

そのなかで状況を確認して、より的確なアドバイスができるようにしていくのです。

また、介護福祉士と違うのは、それ以外の分野の人たちとのパイプ役を果たす点です。

ケアマネージャーとも似たような立場と言えるかもしれませんが、施設や医療関係の人たちとも連絡を取り合って、利用者に対してのサービス体系を充実させていくことになるのです。

その仕事の主な意義としては、利用者の不安を軽減することだとも言えるでしょう。

何も情報を持っていないと、不安になることも多いはずです。

そういった人に有益な情報を提供することが重要なのです。