介護福祉士の実技試験

介護福祉士の国家試験では、第1次試験の筆記試験に通った人だけが、第2次試験の実技試験を受けられます。

これに合格してはじめて国家資格が得られます。実技免除もありますが、ここでは実技試験を受ける時の情報をまとめておきます。

実技試験では、「5分間以内」という短い時間内で、介護等に関する専門的技能を試験されます。

試験会場には、モデルと試験官、試験補佐官の3人がおり、その目の前で、与えられた課題をもとに、モデル相手に介助の実技を行います。

過去の試験問題を見れば、どういう内容の質問が多いのかわかると思いますが、「左上下肢にマヒがある」等の条件のつけられたモデルに対し、立たせて移動させ上着を着せる、等の適切な介護を行います。

採点方式は加点方式で、チェックポイントを満たす度に得点が与えられます。

合格基準は「課題の総得点の60％程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者を実技試験の合格者とする。」となっています。

制限時間内でクリアすることよりもチェックポイントをきちんと押さえて、やるべき内容を着実にこなすことが大切です。

実際に時間内に実技を終えることができなかった受験生が合格した例もあります。

もし、介護の仕方の間違いに気づいたら、断りを入れてやり直しをしても特に問題ありません。

なお試験中は、試験官を意識せず、介護役のモデルに集中して、実技に徹するようにして下さい。

実技試験は、緊張感とプレッシャーなど、普段の実力が出しきれない場合や、ミスをしてしまう場合もあります。

過去問題を勉強していくのも重要ですが、体験者談などを読んで、試験の雰囲気をイメージしておくことも有効です。