介護福祉士の取得状況

介護福祉士になるためのルートには複数の種類があります。

大きく分けて養成施設を修了するか、国家試験に合格するかの２通りとなりますが、養成施設にはいくつかの選択肢があります。

これらのルートの中でもっとも多い取得方法が国家試験を受験するケース。

３年以上の実務経験を積んで受験資格を取得したうえで受験し、合格するルートです。

全体の６０?７０％を占めているといわれ、間口の広さもあってもっとも有力なルートとなっています。

ただし、合格率は５０％程度、しかも今後難易度が上昇するといわれており、実務経験を得るための期間と合格のための努力が必要になります。

養成施設を利用しての資格取得では高校を卒業した後に養成施設に入り、修了と同時に資格を取得するケースが大半を占めています。

この場合、専門学校か大学・短大といった選択肢があります。この選択肢ではもっとも短くて２年、福祉系大学なら４年がかかる点、学費などの費用がかかる点が問題となりますが、試験の必要がなく資格を取得できる点が大きなメリットです。

その他のルートでは福祉系大学や社会福祉士の養成施設を卒業した後に１年課程の養成施設を修了して取得するルート、保母施設などを卒業した後に１年課程の養成施設を修了するルートなどがありますが全体に占める割合はごくわずかです。

介護福祉士制度の改正により、２０１５年度からは養成施設を卒業した場合でも国家試験の受験が求められるようになります。

そのため現在の取得状況は今後大きく変化する可能性があります。

これから資格取得を目指す場合は自分に合った選択肢を選ぶよう注意したほうがよいでしょう。