介護福祉士の試験用語について

介護福祉士試験では業務に必要な知識やスキルが問われます。試験の際には当然知っているべきとされる専門用語も登場し、その理解も事前の対策として重要になってきます。

しかし、高齢化の進行による医療・福祉の現場の人手不足の影響からEPAに基づく外国人候補者を広く募るようになったことで状況に変化が生じつつあります。

人手不足に対応するため、優秀な人材を海外から招くという考えは非常に有効なものではありますが、問題となるのは言葉の壁。

せっかく介護福祉士として優れた資質を備えているにも関わらず日本語能力が原因で資格を取得できない問題が増えているのです。

その問題に対処するべく厚生労働省では試験内容における用語の使用を変更する決定を下しました。

平成２３年度以降から外国人が介護福祉士試験を受験するようになることを踏まえ、難しい専門用語を一部変更し、理解しやすく、分かりやすい表現にすることになったのです。

もちろん、介護の専門職として知っておかなければならない用語や、試験の難易度を落とすようなことがない範囲内での変更となります。

また、難しい漢字にはふりがなが、英字の略語には正式名称と日本語訳がつけられるようになります。

この変更は日本人の受験者にとってどれだけ影響を及ぼすかは不透明な面もありますが、知っておいて損はないでしょう。

また新たに外国人候補者が受験するようになることで試験の難易度、ハードルが高くなることも予想されます。

これから受験を検討している人はそのことも踏まえておく必要があるのではないでしょうか。